お前って行き当たりばったりの完璧主義だよな
投稿者:さやか姐 (1978年生まれ/女性/千葉県在住)
出産する前はバリバリのキャリアウーマンで、朝から晩まで働き休日を返上して働いていた私。
20代後半で結婚してからも生活は変わることなく、30前には部下も出来て先輩として業務の指示を出したり時には後輩のフォローをしたりと日々奔走し仕事第一でいたのですが、30歳過ぎてで子供を授かり、専業主婦になりました。
一人の時はこの世で出来ない事なんかないんだって毎日が強気だった私も、初めての育児に慣れなくて、何をしても泣き叫ぶ息子に夜中は2~3時間置きに起こされ睡眠もままならず、意識はもうろう。
当然のように部屋は荒れ放題。
お気に入りの新築の台所も常に洗い物の山を前に、心が折れそうになることもしょっちゅうでした。
さらに私、実は昔から完璧主義で、何かやってしまいたいと思ったらもう居ても立っても居られないほどで、例えば洗濯物がたたまれていないで置かれていたら睡眠時間を削ってでも畳むし、夫にきちんとしたものを食べさせなきゃと、育児に疲れ果てていても買い物に行き毎日きちんと食事を作っていたんです。

二人目が出来て、私も育児に慣れてきたころ、そんな私に突然仕事のオファーが舞い込んできました。
フルタイムではないけれど、近場、それも夕方までの何とか子供を保育園に預けて出来そうな条件で、家計も支えたかったし、何より育児だけの毎日に飽き飽きしていた私は飛びつきました。
話しはとんとん拍子に進み、長男4歳長女2歳を保育園に預け再び働き出した私ですが、思った以上に仕事が忙しくて退社時間が18時を過ぎることもありました。
朝から動きっぱなしの平日、保育園にお迎えをしたら抱っこ抱っことせが娘を抱えながらスーパーに寄り、寝かしつけた後は深夜まで家事をしたり、また休日は子供たちに早朝から起こされレジャーに連れて行かなくてはいけない為休みもありませんでした。
疲れて帰宅して横になっても、急に保育園で汚した遊び着の洗濯や、夫の来週のワイシャツのアイロンがけが気になり、ベットから起き上がって作業することもしばしば。
しかしそんな生活を続けるうちに、自分にどんどんストレスが溜まり、心も体もボロボロになりました。
「どうして自分だけ忙しいの?」
それでも綺麗にしておかなきゃと、部屋は片付いていたし睡眠不足でもキッチンはゴミ一つなかったんです。
そんな毎日の中、ある日寝っ転がってお笑いを観ている夫の靴下がリビングに落ちていたのを見たときに私の我慢のスイッチが切れてしまい、ブチ切れてしまったんです。
「なんで靴下を洗濯機に入れないのっ!!」と。
すると夫は私にこう言ったんです。
「お前って行き当たりばったりの完璧主義だよな」
言われてハッとしました。
私は日々、無計画に相手のことも考えずに思い立ったら掃除や片づけやその他やらなければならない事を我慢できず、一人でイライラし、それに夫や家族を巻き沿いにしていたからです。
「完璧主義かもしれないけど、行き当たりばったりなんだよな」
それ以来、私は何かやらなくてはいけない事があっても一呼吸置き、何を優先すべきか考えて、諦めることを覚えました。
「明日でいいや」
「今日はここまで」
そう考えることで家族に笑顔が増え、私もリラックスして毎日を送ることが出来るようになったのです。