兄妹が仲良く育ってくれれば良いとだけ願ってあなたたちを育てたのよ
投稿者:みほ (1986年生まれ/女性/兵庫県在住)
私の家族は両親と兄、姉、私の3兄妹なのですが、私が県外へ進学してからは実家で過ごす機会が減り家族と過ごす時間がだんだんと減っていきました。
とくに他県へ就職した兄や、新しい家庭を築いている姉と過ごす時間は極端に減ってしまっていました。
両親には悪いとは思うのですが、私は何故だか両親と過ごす時間が減ったことより兄・姉と過ごす時間が減ったことにすごく気を病んでいました。
そして実家へ帰省していたある日、そのことを母に伝えました。
そうしたら母は、「兄妹が仲良く育ってくれれば良いとだけ願ってあなたたちを育てたのよ。大きくなってそれぞれが離れてはいるけれど、皆お互いに会おう会おうとしている。本当に仲良く育ってくれて嬉しいわ。」と言っていました。
その時はじめて母がどういった思いをこめて私たち兄妹を見守ってくれていたかを知ることができました。

私たち兄妹は決してベッタリと仲が良いということはないです。
しかしどれだけ忙しくて時間がなかったとしても、何とかスケジュールを合わせてお互いに会おうとしてきました。
また3兄妹みんなバラバラの土地に住んでおり距離はあるのですが、私は何か辛いことがあっても兄・姉が助けてくれる、そして兄・姉に何かあったときは何とかしたいという思いは常にもってきました。
こうした思いが持てるのはきっとこの母に育ててもらったお蔭だったのだなと感じることができました。
兄・姉をつくってくれたことに、そして仲良く育ててくれたことにとても感謝をしています。
今、私は初めての子供を出産し、子育てに奮闘しています。
まだ先の事でしょうが自分が両親に兄・姉をつくってもらったように、いつかはこの子にも兄妹をつくってあげたいと思っています。
そして私の母のように、今度は私が、この子といつかできるであろうその兄弟が互いに思いやり、助け合いながら生きてけるような関係が築けるよう、見守り、育てていけたらと思います。