あなたが頑張れる人だから子供をさずかったんだよ!
投稿者:山のキノコ (1963年生まれ/女性/千葉県在住)
今から30年も前の話です。
私も人並みに結婚して普通に子供に恵まれ仕事を辞めて専業主婦として日々を過ごしていました。
出産を機に仕事をやめることは当時は普通で、特別ではありませんでした。
仕事を続けながら育児をする人は「偉いな」と思っていました。
専業主婦でいられることはめぐまれていて、「仕事をしない分、育児がしっかりできるはず。家の中の片づけはできるはず。」と思っていました。
しかし現実は一日の大半を子供に振り回されてしまい、食事も睡眠も満足にできませんでした。
それでも「主婦業に育児に仕事までしている人より楽なはずなのだから。」と自分に言い聞かせていました。
イライラして子供や主人に当たってしまうと、自己嫌悪になってますます悪循環に陥ってしまいました。

楽しいはずの育児が苦痛になってしまい、つい先輩お母さんに愚痴ってしまいました。
その時かけてもらった言葉が「あなたが頑張れる人だから子供をさずかったんだよ!」です。
育児サークルで知り合った私より4つ年上の方で、他にも色々な話をしました。
彼女自身は少し体が弱いのか、難産だったせいか小柄な体で2度の帝王切開で2人の男の子がいて、産後髪の毛の量がごそっと減ってしまっていました。
丈夫な体の私からも育児が体力的にきついようにみえましたが、いつも子供たちを楽しませようとハツラツとしていました。
どうしてそんなに元気でいられるのか、イライラしないのか不思議で愚痴ってしまったのだと思います。
彼女の弱い体では男の子2人の育児に加え、自分自身が寝不足だったりすればかなりきついはずなのになぜだろうと思いました。
神様は最初からわかっていて子供をさずけるのだそうです。
例えば体が不自由な子供をどの夫婦に預けたら育ててくれるかな?など。
この夫婦にはできるからこの子を預けようと決めるのです。
「もし自分に子育てができないのなら、あぶなっかしくて無事出産までたどりつけなかったはず。
今元気な男の子が2人も手元にいるということは、私には子育てができるからなの。」
と自信たっぷりに言っていた彼女。
仕事がある無しにかかわらず、むしろ専業主婦で楽しみながら育児をしている彼女は輝いていました。
この言葉を聞いて私も元気がでてきました。