頑張ることは良いことだ、だけどな、お前は頑張り過ぎなんだよ。

投稿者:なんの (1990年生まれ/女性/大分県在住)

私が18歳の時、就職が決まり始めての職場に慣れない環境が原因で精神的にも落ち込んでいた時期がありました。
その職場では10代は私だけだったこともあり、上手くいかないのも自分が世間知らずで若いからだと思い、人一番頑張ろうとしていました。
毎日残業で夜遅くまで残ったり、誰よりも仕事を頑張れるように努力していたのですが、一緒に住んでいた姉には私が無理をしているように見えたそうです。

そんなある日少し体調が悪い日があったのですが、こんなことで仕事を休むわけにはいかないと思い無理をして仕事に向かいました。
しかし体調はどんどん悪くなる一方で何とか仕事を終えて帰ってきたのですが、家に帰っても体調が悪いままでついには呼吸困難になり救急車で運ばれてしまいました。
医師の診断はパニック発作の疑いがあるとのことでした。
その後も仕事に行こうとすると体調が悪くなり過呼吸になったりすることが続き、結局仕事を辞めてしまいました。

姉はとても心配してくれて献身的に支えてくれていたのですが、私はそんな姉の思いはなにも考えずに早く働けるようにならないとと思い体調も完全に良くなっていないのに求職活動を行っていました。
病院の医師にも今は治療に専念した方が良いと言われていたのですが、私には病気を治すことよりもきちんと働いて一人前の大人にならなければという気持ちの方が強かったのです。

そんな姿をずっと見ていてくれた姉は私に対して「頑張ることは良いことだ、だけどな、お前は頑張り過ぎなんだよ。何事も過ぎるのはダメだよ」と私を叱ってくれました。
言われた瞬間はびっくりしましたがその後になんだか申し訳ない気持ちが生まれました。
姉は今まで私のことを心配してくれて支えてくれていたのに、そんなことにも気づかずに自分勝手な考えで突き進んでしまったということにそこで初めて気づけたのです。

その後はまずは病気の治療に専念して元気になることから始めようという気持ちになれました。
現在では病気もほぼ完治しており元気に働くことが出来ています。
今の私が元気でいられるのは姉の言葉があったからだと思っています。

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