自分の病気を自慢できる人間になれ

投稿者:あやかず (1991年生まれ/女性/茨城県在住)

私は小学生のころから難病を持っています。
小児糖尿病という病気です。
私にとってこの病気は一生の敵であると思っていました。
毎日自分で注射をしないと生きることができないという状況をなかなか受け入れることができずにいたのです。
1日に5度の自己注射は私にとって苦痛でしかなく、時々自己嫌悪に陥ったり、情緒不安定になることがありました。

そんなとき言われたのが、「自分の病気を自慢できる人間になれ」です。
今では旦那となった当時の彼氏の一言です。
病気と向き合うことは大変なこともわかってるけれど、一生そうやって生きていくしかないんだったら病気と向き合って仲良くなるしか方法はないし、自分にしかできないことをしているんだから自信を持って私は病気と闘っていますといえるような人間になってほしい、そんなに悩んでほしくない。
そんな気持ちを込めて私に言ったそうです。、

胸に突き刺さるような言葉でした。
一生やっていかなくてはならない、やってもいない人間に何がわかるんだと思ったのも事実です。
でもよく考えてみると、誰かが同じように苦しんでいるのだったら私が苦しんだ方がいい、私なら今までやってこれた、これからもやっていくことができるという気持ちになりました。

それまでは友達と遊びに行っても自己注射をするときにはトイレなどに行って隠れて自己注射をしていましたが、堂々と友達の前でも自己注射ができるようになりました。
彼がかけてくれたその言葉は私にとって強くなるきっかけをくれた言葉であり、勇気をくれた言葉でした。
その言葉がなかったら今、私はこうして生きていることがなかったかもしれません。
当時、私は自傷行為などのしていたこともあったので、本当にこの言葉には助けられました。

今では日々、病気と向き合い旦那さんと幸せな生活を送ることができています。
短い一言でしたが、私の中ではとても重たく、たくさんの意味を込められたものであったと思います。

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