ひとはね、いい加減、いい案配、が大事でね。

投稿者:ひよぞう (1975年生まれ/女性/新潟県在住)

根詰めて働いていた頃に体調を崩して、1~2週間ほど大学病院に入院したことがあります。
そのとき、母がぽつりと
「今まで頑張りすぎたんだね。
ひとはね、いい加減、いい案配、が大事でね。
療養も3歩進んで、2歩下がる程度に考えて、すぐに良くならなくても焦らないこと。
いつも頑張りすぎて、効果をすぐに求めたりしていると疲れちゃうからね。
人間、適当なところもないとね。
糸がぴーんと張っていると、ぱつーんと切れてしまうからね。」
と言ってくれました。

今の社会は、出来ること、思いつくことはすべてやる!じゃないですけど、人の生活や時間を重視するのではなく、利便性や効果があるなら人の生活を犠牲にしてでも求めるところが大きいと思います。
その姿勢が、日本に経済的大きな発展を生んだのだと思いますが、その反面、ひとがひとらしくいられなくなっているのでは…と感じることが多いです。

毎朝、身支度を整えながらラヂオを聞いていると、交通情報で毎日のように東京の方面で電車の人身事故がある情報にびっくりします。
周りの人はなんの危惧も覚えないのでしょうか。
慣れてきてしまうのでしょうか。
普通の感覚で考えれば、人の心が病んでしまうほど追い詰められているような社会になっている気がします。

療養後、職場復帰をしたわたしに、上司は
「マニュアル車のように、クラッチにあそびがないとね。
全開にアクセルを踏むのではなくて、クラッチにある程度あそびがあれば、ひとはそのあそびがあるからこそ、余裕がうまれていい仕事ができるのよ。
ということで、今日も遊び(飲みに)に行ってきます」
と少し冗談交じりの調子で慰めの言葉をかけてくれました。

それからのわたしは、ずっととても元気ですが、このときの経験とまわりのひとたちからの言葉が今も生きているから、元気でいられるのだと感じています。
健康を害するほどの猛烈な働きは、ここぞというときだけにとっておいて、普段は、誠実に仕事を行いますが、ある程度の“あそび”、余裕をもって臨みたいと思います。

error: