世の中は白と黒だけじゃない。グレーゾーンも大切だよ。

投稿者:ゆうき (1982年生まれ/女性/千葉県在住)

私がその男性と出会ったのは今から5年ほど前、仕事の出張で栃木県に行った時のことです。
出会ってからなんとなく意気投合して朝まで飲み明かし、いろいろと悩みを相談した時に言ってくれたのがこの言葉でした。

その男性は既婚者であり二人の娘がいますが、彼の話によると二人とも実の娘ではないかもしれない、その確証が持てないとのことでした。
理由あって長期間不在であった期間に奥さんが妊娠し、どう考えてもタイミング的にありえない上、顔も全く自分とは似ていないそうです。
それでも自分は今後何があっても、絶対に娘たちをDNA鑑定することはしないとハッキリ言っていました。
真実を知ることが必ずしも幸せに繋がるわけではないそうです。
もし親子鑑定をして血縁関係にないことが分かったなら大変なことになる、永遠にグレーゾーンにしておくことで、たとえ僅かであっても自分のなかで実の娘である可能性を残しておきたい言うのです。

そんな話をしてくれたのは、当時私がなかなか結婚を決意してくれない彼氏について悩んでいたことを話したからでした。
今になって考えると、私は恋愛に対して極論に走りやすい傾向があり、それがかなり彼を精神的に束縛していたのだと思います。
私が何人目の彼女なのか、彼の女性関係やプライベート、風俗の店を利用したことがあるかなど彼氏について知り尽くさないと気が済みませんでした。
真実を吐くまでしつこく尋問し、知って私の気に入らない点があると感情的になり別れを切り出して彼氏を泣かせたりしていました。

その男性は何でも白黒つけたがる私の傾向を見抜き指摘してくれたのだと思います。
その言葉はかつてなく衝撃を与え、私の心に強く響きました。
彼氏とのことだけでなく、何でもハッキリさせたがり議論したり極論に走りやすい性格が災いし上手くいっていなかった人間関係についても見直す機会になりました。

彼の一言でずっと楽に生きられるようになりました。
以前より他人にがっかりさせられたりイライラすることが減りました。
すべてをハッキリさせなくてもいい、知らない方が良いこともある、そう他人に対して思えるようになったのです。
すると今度は自分に対してもすべてを知ってもらわなくてもいいんだ、分かり合えないのが人なんだ…と、他人に対して過度の期待を抱かないようになり、その方が恋愛も人間関係も上手くいくことに気が付けました。

当時の彼氏とは別れてしまいましたが、結婚した今でもあの時の言葉は私の中で生きています。
私は主人を愛しているからこそ信じているので、彼のパソコンもスマホも見なければ飲み会や彼の女性関係にも一切干渉しません。
主人は絶対に浮気をしないと言っていますが、もし一夜の過ちなどがあった場合は死ぬ気で隠してほしい、そうすれば私の中ではなかったことになるからと、結婚する時に言いました。

夫婦関係は良好で毎日幸せです。
あの時知り合った男性が言ってくれた一言に今でも感謝しています。

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