おまえが居なくても会社は回っていくよ

投稿者:mihirohalf (1967年生まれ/女性/大阪府在住)

商業高校を卒業し大手電機メーカーへ就職した、社会人一年生のころの話です。
仕事にも慣れ、職場の人間関係も良好、毎日が充実していたのを覚えています。

当時、付き合っていた彼と旅行に行く計画を立てていました。
しかし私の休日は暦通り、彼の休日は平日のみしかなく日程がなかなか合いませんでした。
私は仕方なく有給休暇を取り、彼の休日に合わせて予定を立てようと考えました。

そして、職場の上司に有給休暇の届を提出しました。
有給休暇じたいは認められましたが、その上司とはプライベートでも遊びに連れて行ってもらったり、飲みにも連れて行ってもらい良く面倒を見て頂いたからかもしれませんが、きつい一言をもらいました。
「オレ自身は有給は認めてないから。もっと重要な時に有給って使うもんじゃないの?」
私にしたらかなりのショックでした。
「まさか◯◯さんからそんな事言われるなんて・・・」
そんな思いと同時に、
「これだけ仕事も頑張っているのになぜ?」
と怒りもこみ上げてきました。

帰宅後、父にその話(彼との旅行は伏せて)をしました。
私が「もし私が今会社を辞めたらみんなすごく困るよ、これだけ仕事してる新人はいないよ。」と言うと、
父は「おまえが居なくても会社は回っていくよ。そんな気持ちで仕事していたらそのうち大きなミスをするよ。」と言ってきたんです。
当時私はまだ19歳の世間知らずで、父に言われたことを理解もせず、もう少し私の身になって同調してくれてもいいのではと思っていました。

今、私も40歳代後半になり、父が言っていたことばの重さを深く理解できるようになりました。
「おまえが居なくても会社は回っていくよ。」
自分ひとりですべてを受けて仕事をしている訳ではなく、色々な人と関わり助けてもらいやっていけるということを。
それは仕事だけではなく、生きていく中でも重要で、人間一人ではなく人の繋がりがあってこそやっていけるということです。
今の社会、ネットだけの繋がりが心地よいとか近所付き合いはめんどうだとか問題がありますが、私は父の一言で「繋がりの大切さ」を学びました。
そして2人の子供の母となった今、父の一言をこの子たちにも教えていきたいと考えています。

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