グレーの幅を広げた方が楽に生きられるよ

投稿者:のんちゃん (1972年生まれ/女性/愛知県在住)

私が仕事で出会った後輩で、唯一、自分が大きく影響された一言を言ったと感じる子が1人います。
とても自由奔放な子ですが、芯があり、しっかりした後輩です。

私は昔、考え方が白か黒しか有りませんでした。
人付き合いについても、好きか嫌いかの基準で普通という概念を持ち合わせていませんでした。
初めて出会った人は、第一印象の見た目で判断したり、会話した数分で好き嫌いを判断してしまい、好きと判断すれば次回からも普通に接することができるのですが、一言でも気になるワードを聞いてしまうと嫌いになり、嫌いになった人とは挨拶のみするような人付き合いをしていました。

私が大きく影響された一言を言った後輩は、初日から遅刻するし、格好は派手だし、年下なのに馴れ馴れしくて、即、嫌いという判断となったタイプでした。
でも、私の冷たい態度にコリもせず、毎日毎日にこやかに話しかけ、私は乗せられて色々話をするようになり、嫌いだった後輩がいつしか好きに変わっていきました。

その後輩は、交友関係の幅が広く、私に色々な友人を紹介してくれました。
紹介された友人たちは今まで私が拒否してきたタイプです。
「私、あの人嫌いなタイプ。友達になるの無理」と正直に何度言ったことか…。

でも、その後輩は私の言葉にいつもニッコリ笑って
「あの子はね、こういう趣味があってね、こういうことができるから、話が合うと思うよ。話してみて」と言います。
話してみると、不思議。
話が合うのです。

後輩は、私に
「先輩はとても素直だけど直感だけで白黒の判断をする気がする。
私は白と黒の判断をするよりグレーのままにして生活してるから楽だよ。
先輩もグレーの幅を広げた方が楽に生きられるよ。」
と言ってくれました。

それからは、好き嫌いですぐ、くくってしまうのではなく、ゆっくりその人を見て、ここは尊敬できるけれどここは苦手かな?という風に、人を見るようになりました。
人と接するときはニュートラルの状態で…。
いいところも悪いところも受け入れられるようになり、交友関係がとても広がるようになりました。
今では随分、昔より楽に生きられています。

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