何を考えているかわからない

投稿者:yumo (1974年生まれ/女性/広島県在住)

小さいころから私は、とても恥ずかしがり屋で、他人と接る事や、自分というものを人にさらけ出す事が苦手でした。
友達付き合いもどこかうわべだけだったように思います。

そんななか、成人して初めて付き合った彼に表題の一言を言われたのです。
一緒にいてもいつも孤独だったと・・。
私も好きになった人の事をたくさん知りたいし、自分の事もたくさん知ってほしい、そう思って努力していたのに、やはりなかなか自分を出す事ができなかったのでしょう。
結局彼に孤独感を与え、いつも不安にさせていたのだと知りました。
もし、私が同じような事をされたら、きっと悲しいし、つらい、自分の大切な人にはこれ以上こんな思いをさせたくないと強く思ったのです。

これをきっかけに、私は自らを変える決心をして、自分から積極的に話をしたり、思っている事、自分はこうしたいんだという事を相手に伝えるようにしました。
普通の人には何ともない事かもしれませんが、今まで伝える事が苦手だった私には本当に大変でした。
彼をこれ以上苦しませたくない、ただそれだけでした。

そう心がけるようになってから家族や、親しい友人との付き合い方にも変化が出たのです。
自分の思っていることを伝え、わかってもらいたい、またもっと深く知りたいと思うようになりました。
それが相手を大事にする事で、また今以上に自分の事も相手から大事にしてもらえるという事に気づいたのです。

彼にとってもこのことはうれしい事だったようで、それまでどこか秘密主義のようだった私をそれ以降、何でも自分にさらけ出してくれる隠し事のない彼女だと思ったそうです。
私たちの信頼関係を築くことができました。

人と人とのつながり、信頼関係などたくさんの大事な事を教えてくれた彼には本当に感謝しています。
彼とはその後ある事情で別れてしまいましたが、人として生きる根底にある、大切な事を教えてくれました。
今でも私の人生において大事な一言であり、本当に感謝の気持ちで一杯です。

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