先輩の笑顔に部員さんがどれくらい元気をもらってるか、わかりますか?

投稿者:こんぞう (1981年生まれ/女性/広島県在住)

私は高校生の時、サッカー部のマネージャーをしていました。
三年生になり、その年の夏は引退試合です。
そんな時期にもかかわらず、私は同じサッカー部のマネージャーとの仲がうまくかなくてモヤモヤした日々を過ごしていました。

もともとあまり馬が合う仲ではなかったのは確かです。
彼女はてきぱき、ちゃっちゃと仕事をこなすタイプ。
私はどちらかと言えば、それほど気が利くタイプではなく、のんびり部員さんと話したりして過ごすタイプでした。

彼女は私に対して、気も効かないし仕事もしないのに、という気持ちがずっとあったのかもしれません。
それでも、他のマネージャーに助けられていたのもあり、2年近く彼女と大きなもめ事はなく何とかやっていました。

それが三年生になり、とうとう二人の仲が破たんしてきたのです。
いっそのこと、もう早めにマネージャーを辞めようかと悩んでいました。
出来のいい後輩も何人か入ってきていたし、順調に仕事も覚えているし、特に一人辞めても部員さん的には困ることはない状況です。
自分としても、マネージャーはもういいかなという気持ちになっていたし、受験勉強を早めに始めたいという気持ちもどこかにありました。

そんなとき後輩のマネージャーと二人になり、ふと「引退までまだあるけど、早めに辞めようか悩んでるんだ。」という話をしました。

すると、その後輩は言ったのです。
「先輩の笑顔に部員さんがどれくらい元気をもらってるか、わかりますか?」と。

彼女とは普段それほど親密な仲ではありませんでした。
冷静沈着な後輩で、お世辞を言うタイプの子ではありません。
そんな彼女に言われた言葉は、私の心に深く残りました。

同期の仲が良くないことや、自分の勉強のことを考え、仕事を途中で放棄しそうになっていた自分を恥じました。
無責任な、浅はかな考えだったと思い直したのです。
結局なんとか引退までマネージャー業を続けられました。

大人になった今も、この言葉が時折、思い出されます。
そして、せめて笑顔でいようと、そのたびに思います。

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