自分のためにもみんなのためにも頑張ります!

投稿者:BM06 (1987年生まれ/女性/鹿児島在住)

私がとある学校で教員をしていた時のことです。
大学を卒業してから初めての学校勤務、そして憧れの教員のお仕事をさせてもらうということで、とても意気込んでいました。
教科指導、校務の仕事、生徒指導などにくわえ、部活動の顧問。
何もかもが初めてのことでパニックに陥ってしまったこともしばしばです。

そして日々、社会人生活に少しでも早く慣れて落ち着きを取り戻せるよう、さまざまな先生たちとコミュニケーションを図り、わからない部分は素直に聞いて、自分なりに頑張っていました。
そんななか、人に合わせることばかりに気持ちが走ってしまい、自分が本当は何がしたいのかわからなくなっていってしまったのです。

けれども部活動の指導においては、自分のペースを崩すことなく、何か問題があればいろんな資料を使って調べ、生徒たちが少しでも成長できるよう尽くしてきました。
もちろん、チーム力の向上、個々の技術を高める等のために、休みの日(土日祝)も練習試合を入れたりなど工夫をしながらやってきました。

そうこうしながら、県大会を間近に控えたころ。
ある生徒が、「先生、私は自分の技術にもメンタルにもまったく自信が持てません」と、素直な気持ちを打ち明けてくれました。
私は、「あなたは十分これまで頑張ってきた。明日は練習通りやればきっとうまくいくよ」と声をかけましたが、県大会当日にも表情は晴れない様子でした。
しかし、チームメイトの支えもあり、試合直前には清々しく勇ましい表情で「先生、私は自分のためにもみんなのためにも頑張ります!」と言ってくれたのです。

自信がなくとも、果敢にチャレンジしていく姿に私はとても心を打たれました。
周りには支えてくれる人がたくさんいる。
それを自分の力に変えること、これこそが新たな自分への第一歩なのだろうと強く思いました。
彼のあの姿が新任教師として奮闘している私と重なってみえたのです。

教える立場でありながらこちらまで勇気づけられた一言でした。

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