愚痴があるんだったら聞くよ。

投稿者:ドライフルーツ (1969年生まれ/女性/岡山県在住)

母と何気ない会話をしていた時、私の職場の人間関係の話になり、母に対する甘えもあって、自分でも驚くほど次から次へと愚痴が。
真剣に優しく、時に「大変なことだったね・・・」と聞いてくれていました。

私は構わず話を続けて止まらないほどでしたが、ふと「母親に嫌な話ばかりしてる・・・全然、楽しい会話じゃない!親を悲しませるようなことをしているのでは?」と思ったので話すのを突然止めました。
そのとき母は不自然に黙り込む私に、
「愚痴があるんだったら聞くよ。昔から娘の話は聞いてあげようと思ってるから」
と微笑みながら言ってくれました。

母の母(私にとっては祖母)は、母の小さい頃に亡くなり、姉が母親代わりに育ててくれたようです。
「私も母がいたら、色々聞いてほしかった。
けれどそれは出来なかった。
だからこそ娘が困っていたら、なんでも話を聞いてあげたいのよ。」

母の言葉に胸が締め付けられそうになりました。
自分の愚かさというのか、情けないような気持ちになりましたが、これ以上は母に悲しい思いをさせたくないと思い、
「へぇ~、そんな風に思ってたの。私は聞いてもらえる母がいて、ありがたいな!」
と笑顔で返しました。

母は強がっている私の気持ちをちゃんとわかっているようで、私の愚痴に対してアドバイスではなく、寄り添うような言葉をかけてくれたのでした。
そこからは笑いを交えながら、二人でこんな考え方したら良いかな?こんな行動にしてみたらどうかな?と前向きな話になりました。

母との会話のあと「あぁやっぱり、私はまだまだ子供なんだなぁ」と思いました。
同時に、自分は相手に対する思いやりがまだまだ足りていない!と痛感。
親の愚痴を聞いて親孝行になれば良いのに、悲しい思いをさせ、親不孝をしてしまった気もしたり・・・。

愚痴を言うことで、その一瞬は確かにスッキリしたような気がします。
でもその問題をちゃんと解決しなければ、後日その愚痴をまた言うのではないか、堂々巡りなのでは?と気づきました。

私には子供がいません。
愚痴を聞いてあげられる娘はいないです。
数年前に自分の子供でもおかしくない20代の女性と、職場で知り合いました。
彼女も人間関係や家庭の事など色々と悩みがあったようです。
今はお互い退職し、なかなか会えなくなりましたが、時々連絡をくれ私に愚痴を話してくれる時には、母の言葉を思い出しながら「私で良かったら!」と思っています。

error: