人は鏡。一生懸命だったことは相手も分かるし悲しい事も嬉しい事も相手は理解する。
投稿者:ちっち (1978年生まれ/女性/富山県在住)
父は60歳を過ぎてからすぐ病気で亡くなりました。
3年程の闘病生活の後で、私たちは苦しんでいた父をそのあいだ見てきましたから悲しみの中にも正直、苦しんでいた事から解放された父に対して「楽になれて良かったのでは」と心の中ではホッとしていた部分がありました。
しかし自分は何をしてあげられたのかと考えてしまい悩んでいたころ、葬儀の時にオジサンが私に言ってきました。
「人は鏡。
一生懸命だったことは相手も分かるし悲しい事も嬉しい事も相手は理解する。
だから看病していた時の思いは必ず言葉が無くても理解していたと思うぞ」
と。

その時は私が25歳でしたので社会に出て色んな人と関わっていました。
仕事は介護職でしたのでお年寄りが認知症でなかなか理解してもらえない事にも悩んでいた時でしたので「はっ!」と私の心が揺れました。
今まで自分が歩んできた道を振り返り、自分勝手にしてきた事が自分を鏡に映した時のように返ってきているだけなのではと感じました。
笑顔を見せると相手も笑顔になりますし、相手が怒っていて自分は笑顔になれるかと言ったらそうではない・・・。
実際の体験を通じて、この言葉の深さを改めて理解しました。
人は独りでは生きていけないですし、相手がいるから力が出てくる事もあります。
自分ばかりを考え自分の好きなように生きていくことは満足と感じるでしょうか?
私はそうオジサンに投げかけられ考えさせられた気がします。