義務を果たさんもんに権利はない。

投稿者:ジャスミンティー (1987年生まれ/女性/大阪府在住)

この言葉は私が中学生のときに言われた言葉でした。
「義務を果たさんもんに権利はない。」
この言葉は私の人生を変えました。

小学生のとき、私は中学受験をしました。
そして幸運にも受験した全ての学校で合格をもらったのです。
しかし、私に選択肢は無く親が行かせたいところに知らない間に、何の相談も無く入学手続きが進んでいました。
私は元々小学校の友人と離れるのが嫌だったので、公立中学校に行きたかったのですが、受験した以上仕方ない、せめて受かったらこの学校がいいなと思っていたし、親にもお願いしていた学校がありました。
その学校も含め全部の学校に合格したのだから、当然その学校に行くものだと思っていました。

合格発表の後のイベントは、制服の採寸でした。
採寸に訪れた学校はなんと私が1番拒絶していたけど親が申し込んでしまったので仕方なく受験した学校でした。
正直驚きました。
ここまで私の意志とは無関係に進められるとは思っていませんでした。
昔から家柄第一、世間体第一、田舎ならではの旧家の名家に生まれたのだからそれに相応しい振る舞いを、と言われて友人づきあいも制限されて生きてきましたが、中高一貫の学校でその長い時間を過ごす学校を勝手に決められたことに腹が立ち、その時は採寸に向った学校を見た瞬間、涙が出ました。

親には中学受験が嫌だなどとも言ったことはありません。
逆らったこともありません。
喧嘩をしたこともありませんでした。
しかし、その時泣いてしまったので理由を聞かれ、「どうしてこの学校にしたの?何で私に何も聞いてくれなかったの?」と答えました。
そしたら「そんなもの選ぶ権利なんかお前にあるわけないだろう。」「義務を果たさんもんに権利はない。」との回答があり愕然としました。
学校に行くのも教育を受けるのも無料じゃない、親が金を払うんだからその払う価値のある学校に行かせるだけだと、お金を払う=義務を果たせない私には選ぶ権利はないとのことでした。

そこから3年後、私は中高一貫の学校を蹴って高校受験をしました。
元々私立の学校は授業が早いおかげで中3の頃には高校の授業もほぼ終わっており、高校受験の問題についてはレベルが多少高い高校でも難なくクリアできる学力を身につけられていました。
私の通っていた中学校は勉強さえ出来れば多少の出席日数には目をつぶってくれるところでしたので、15歳になってから新聞配達などのバイトしながら、お金を貯めました。

受験する高校を選んだ理由は寮があったからです。
家出することも視野に入れて学費と寮費、食費、入学金、教科書代など含めて何とか公立の高校なのでやっていける算段ができましたので、父親に「義務を果たすから解放してください。」と告げ、高校入学時に保証人になっていただく必要があるが、それは親の義務だと説明し、引越しは友人に助けてもらい高校入学と共に家を出ました。

私が、受験した中学よりもレベルの高い公立高校に合格したことで世間体第一の両親は満足だろうと思い、保証人の話も持っていきやすかったし、文句を言いにくい状況をその当時の自分で考えうる範囲で精一杯やったと思うし、あの時家を出て行って私にも両親にとっても良い選択だったと今でも思います。

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