勉強はね、結果に意味があるんじゃない。 そこまでの過程に意味があるんだよ。

投稿者:ねこぶくにゃん (1990年生まれ/女性/京都府在住)

私の姉が、当時中学生だった私に対して言ったヒトコトです。
何で勉強しなければならないのか分からず、授業も真面目に聞かずテスト勉強もしなかった私に対して姉が言ったこの言葉は、後の私の人生を大きく変えるほど強く心に残るものでした。

小学校から大学附属の学校に通っていた姉は、小さい頃から勉強が得意で成績に関して悩み事は一切ありませんでした。
対して私は、姉より覚えは悪く集中力も低かったせいか、何とか苦労して入った大学附属の中学校ではダントツのビリの成績だったのです。
姉に対する劣等感から勉強への意欲はおちる一方。
母の薦めで塾に通ってみても思うように成績は上がらず、姉に対する劣等感は日に日に増していました。

ある日、「なんで勉強しなきゃいけないんだろう?」「どうせ塾に行っても成績なんて上がらない」 と姉に愚痴をもらした時、姉はこう言ったのです。
「勉強はね、結果に意味があるんじゃない。
そこまでの過程に意味があるんだよ。
一つの問題に対して解き方はたくさんあるよね。
いろんな解き方を論理的に絞って、最終的に答えにたどりつく。
それって大人になって何か問題にぶつかった時も、同じことが言えるよね?
問題に対して色んな解決策を考えて、合理的に論理的に一つに絞っていく。
その論理的な考え方を学ぶための第一歩が、今の勉強なんだよ。」

この言葉を聞いて、勉強の本当の意義が理解できました。
今までなんとなくやっていたものに意味を見いだすと自然にやる気が出て集中力も上がり、結果成績もかなり上がりました。
おかげで、かつての自分では信じられないレベルの大学にも合格し、卒業後は研究職に就けたのです。

姉の「勉強は過程に意味がある」という一言で私の人生は大きく変わりました。
散らかっていたパズルのピースがかちっとはまったように、非常に納得できる考えです。
今でも、日々の研究の中で未知の問題にぶつかった時、姉の言葉をよく思い出します。
研究においても過程にこそ意味があるのだと私は思います。

error: