学校なら私の家から行けばよい。私の家に泊まらせてください。

投稿者:1年生の母 (1970年生まれ/女性/兵庫県在住)

私は45歳の主婦です。
小学校1年生の時の話なので、かれこれ40年近く前になります。
田舎のおじいちゃんの病気の具合が悪くなり、一人娘の母が看病に行くことになりました。

兄妹は1年生の私と3年生の兄の2人です。
父は仕事が忙しく、私達子どもの世話をする時間がないと判断した母は、学校の先生に「妹だけを田舎に一緒に連れて行きたいので、学校を休ませます」と言ったそうです。
すると先生は、「学校なら私の家から行けばよい。私の家に泊まらせてください。」とおっしゃったそうです。
その先生は母よりも年上で、50代くらいだったでしょうか。
40人程はいたであろうクラスの生徒の家庭が困っていた時に、「自分が面倒を見る」と言ってくれたのです。

結局、母は単独で田舎のおじいちゃんの看護に向かい、父が子ども2人の面倒を見てくれましたが、当時6歳だった私は先生がそんな言葉を言ってくれたとは知らされませんでした。
母から話を聞いたのは小学校4年生の頃で、その頃にはすでに先生は転勤してしまっていました。

その先生は母との面談の度に、「この子はとても頭のいい子なので、是非しっかりと勉強させてあげてください」と言ってくださり、母からそれを聞いて、「私は頭がいいんだ」と何の根拠もないながら自信を持つことができました。

当時は今のように個人情報保護法もなく、モンスターペアレントの言葉もなく、おおらかな時代でした。
私のことをそこまで気にかけてくださった先生のお気持ちがとても嬉しく、今、息子が小学校1年生になった私は、改めていい先生だったな、と振り返っています。

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