男は裏切るけど資格は裏切らない
投稿者:沙矢子 (1992年生まれ/女性/愛媛県在住)
高校生。
それは人生の分岐点だと私は思います。
選んだ高校や学科によって就職先も変わるし価値観や人付き合いの学び方だって変わり、高校生活で培ってきた知識や経験で就職できるかも変わっていきます。
私の通っていた高校は、2年生から理系や文系、英語など好きな学科を選べる少し変わった高校でした、
介護の仕事がしたくてこの高校に入った私ですが、実際に仕事をするとなると給料面や体力に不安があった事、理数が苦手な事もあり選んだのは商業学科。
ここなら全員スタート地点は同じでテストの点も上がりやすく内申点も上がり比較的良い企業に就職できるだろうと思ったからです。
簿記は計算の苦手な私でも電卓という武器があるし、電卓やキーボードなどを押す感触がプチプチをしている気分になり爽快感を覚え他の学生より成績が良い結果になりました。

ここで担任の先生の話をします。
その先生は30代前半の女性で、とにかく資格を取らせようとする先生でした。
そんな先生が毎日のように言っていた言葉があります。
「男は裏切るけど資格は裏切らない」
最初は何を言っているんだこの人はと思っていましたが、後々私の人生にとって意味のある言葉になりました。
点数の下がる理数系の授業は取らず全て商業科目を選択した私は、成績も学科1位、学年でも5位以内の成績となりました。
2年間の間に全商1級を7種目取得し、リーマンショックの影響であまり大手企業の求人はなかったのですが大手企業の子会社の企業のたった1名の校内選考も通り、無事内定も決まりました。
就職後も職場に恵まれ先輩や上司の方も優しく指導してくださり、2年後にはエクセル・ワード関係の業務は全て任されるようになりました。
さらに1年後、職場の方と結婚し今に至ります。
もし、あのとき担当の先生が資格を取ることを重要視していなかったら今の人生とは違ったものになっていたでしょう。
自分が努力して取得した資格は今でも自分の糧になっています。
私にとって資格とは、自分を裏切らない一生のパートナーです。