汗かけ、恥かけ、声かけろ

投稿者:ユキ (1972年生まれ/女性/岐阜県在住)

私は、大学時代に体育会系のバレー部に入っていました。
教育学部だったので、3年生の秋に、付属小学校での1ヶ月間の教育実習がありました。
その教育実習は、過酷すぎて自殺した学生がいるという噂まで聞くほど、学生にとってしんどいものだったようです。
睡眠時間も3〜4時間しかないと言われました。
なので、先輩や教授らも教育実習が無事に済むよう心配してくれました。
その中で、バレー部の顧問の先生にかけてもらった一言が「汗かけ、恥かけ、声かけろ」です。
説明もなくこの言葉だけをかけられたので、自分なりに解釈しました。

汗かけ=とにかく一生懸命やれ、ということだと思いました。
一生懸命やるから大変なんです。
その大変な思いをしてこい、という意味なんでしょう。

恥かけ=何事も初めてのことばかりで、失敗もするでしょう。
失敗を恐れずに挑戦することだと解釈しました。

声かけろ=自分が行き詰まったり悩んだりした時は、人に聞く。
周りに困っている人がいたら声をかける。
そういう意味に捉えました。

これから迎える教育実習という試練を前に、この言葉が深く心に刻み込まれ、辛いなぁと思った時には思い出して、自分を奮い立たせました。
普段は学生たちと飲みに行ったり、ふざけたり、ちゃらんぽらんな顧問の先生だったのですが、私たちのことをよく見ていてくれました。

今の若い人たちは、大変なことは避けて通り、楽な方に流れがちのようです。一生懸命に部活に励んだという思い出がない人もいます。
私たちはというと、バレーの練習に毎日クタクタになるほど汗をかき、声が枯れるほど大きな声を出していました。
練習が辛いとは何度も思いましたが、不思議と辞めたいと思ったことは1度もありませんでした。

今でも年賀状のやり取りをしている顧問の先生や、バレー部の仲間とは何かあれば集まりたいと思える、一緒に汗を流した掛け替えのない仲間です。
そんな仲間がいたからこそバレー部を続けることができました。
そして、仲間と一緒に練習で辛い思いをした分、大変と言われる教育実習が楽に思えたのかもしれません。

今でも、辛く大変な時にこの言葉を思い出すと、多少の苦労や失敗をしたとしても前向きに捉え、頑張ろうと思うことができます。
「汗かけ、恥かけ、声かけろ」は、いつでも私の応援団です。

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