やろうとしなければ、いつまでたってもできないよ

投稿者:まりさ (1989年生まれ/女性/兵庫県在住)

私は小さい頃から引っ込み思案のおとなしい性格で自分に自信がありませんでした。
見かねた両親が、中学生に上がる時に、私が歌が好きだったこともあり、いい先生がいると聞いたから声楽に通ってみなさいということで声楽に通うことになりました。

はじめはグループレッスンからスタートしましたが、人見知りでなかなか周りのみんなとも馴染めず、なかなか恥ずかしさで大きな声が出せずにいました。
たまにある発表会では、高校生や音大を目指す先輩のソロを聞いて、「すごいなぁ〜、でも自分には無理だなぁ〜」と心の中で諦めていました。

しかし、自分が高校生になって個人レッスンにも通いだした頃に先生から「次の発表会ではソロを歌いましょう」と言われたのです。
今まで歌はやってきたけれど、人前で1人で歌を歌ったことはありませんでしたし、「できない」「失敗する」という言葉が頭に思い浮かび、私にはできませんと一度お断りしました。

すると、先生に「いつもそうたやって無理だって決めつけているけど、やろうとしなければ、いつまでたってもできないよ。まずやってみればいいじゃない。失敗しても一生懸命やってる人の歌はちゃんと伝わるのよ」と怒られました。

確かに、私はやる前からできないと決めつけ、目の前の問題から逃げていました。
その時、はじめて私の中で「やってみよう!」という気持ちが生まれまれ、発表会でソロを歌うことになりました。
先生が選んでくれた歌は中島みゆきの「糸」でした。
それから、発表会まで毎日自宅でも必死に練習し、本番では私なりの「糸」を歌うことができました。
両親や同じ教室の友達も良かったよと言ってくれました。

決して上手いとはいえない歌だったと思います。
でも、一生懸命やったことが周りの人に伝わったのかなと思いました。
そして、先生から後日「いつもできないできないのまりあちゃんだったけど、まりあちゃんは何でもできる人です。これからも、いろんなことにチャレンジしていってください」という手紙をいただきました。

それから、私は何に対しても、できないと思う前にまずやってみることにしました。
すると、今までできないと思っていたたくさんのことが、できることに変わっていきました。
そして、本当に「やろうとしなければいつまでたってもできないんだなぁ」ということを実感しました。
あの時、「糸」という曲に出会えて、先生に出会えて本当に良かったよと心から思っています。

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