どんな形であれ必ず道は開ける

投稿者:nonomin (1976年生まれ/女性/東京都在住)

私が大学受験で勉強に煮詰まっていた時に父親がかけてくれた言葉です。
受験勉強が上手く行かず毎日不安で仕方なく、自分だけがどの志望校にも受からないのではないかと気持ちが落ち込んでいました。
今思えば受験に失敗したとしても浪人して頑張れば良いだけのことですが、当時の私は受験で失敗することは恥だと思い込んでいました。
考え方が一方通行で毎日イライラして、母親に八つ当たりをしていました。

すると、普段は物静かで何も言わない父親が私をみて真剣な目をしていました。
「どんな形であれ必ず道は開ける」と声をかけてきて驚きました。
その時は、受験に失敗することも有りなのかと頭にきてしまいました。
しかし、父は静かに「今分からなくてもいつか分かるようになるから」とだけ言って立ち去りました。

受験が終わって第一志望には落ちましたが、第二志望の大学に合格することができました。
大学に入ってからは、大学生活を謳歌して楽しく過ごしていました。
私が20歳になり、成人式が終わった後に家族で食事をしていた時、受験の時にかけてくれた言葉はどういう意味だったのか父に聞いてみました。

父は、その時の私は失敗を恐れていたけれど、たとえ失敗したとしてもそこからまた人生が始まってその後が大事だと気付いて欲しかったと言っていました。
そしてどんなに辛い時でも時間が過ぎてしまえば、新しい人生を歩んでいるものだからだとも言いました。

まだ若かった私は父の想いに対して、受験の時はそんな余裕がなかったから分からなくて当然だと思っていました。
しかし、時が過ぎていい大人の年齢になってみると、どんなに辛い状況に自分がいたとしても時が過ぎてしまえば新しい人生を歩んでいるものだなと思うようになりました。

この言葉をかけてくれた父はすでに他界していますが、いつも人生辛いときがあっても楽しい時がやってくるものだと写真の父を見て思います。
きっと父もそう考えられるようになった私のことを微笑んで見守っていてくれると感じています。

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