寝ている間の夢を覚えていることができれば、寝ている時も起きてることになる

投稿者:飛ばない箒 (1985年生まれ/女性/東京都在住)

私の心に残る一言を言ったのは、当時中学生だったころの担任の先生でした。
授業中の余った時間の雑談での話でした。

1日の時間って何時間だと思う?
24時間だよね。
でもね、24時間を活動し続ける訳じゃないよね。
寝なくちゃいけない、1日7時間寝るとすると…1日の三分の一くらいは寝ているってことになる。
1日の三分の一ってことは、人生の三分の一ってことになる。
勿体無いよねぇ!すっごく勿体ない!
でね、僕思ったの。
「夢を覚えている事が出来れば寝ている時も起きてるってことにならないかな」って。
そして僕は「夢日記」を付けることにした。
夢って起きた直後は何となく覚えてるよね、でも直ぐ忘れるから枕元にノートとペンを用意して置いて、直ぐ書く!
僕が高校生くらいの時から夢日記付けて今24冊目!凄いでしょ!

…その日から私は「夢日記」を付けることにしました。
1日の時間を長くしようと、先生の言っていた様に夢を覚えていて寝ている時も起きていようとしたのです。
しかし、いざやってみると自分の夢を記録してゆくということは非常に面白かったのです。
カボチャを食べていたら足がスイカになっていたりといったように、最初の自分の思惑以上のワクワクを手にしました。
現実以上の濃い時間が寝ている時にあったのを見つけた気分でした。
初めは「寝ている時の事を覚えていれば…」と夢日記を付け始めたのですが、夢は現実の世界以上の濃いものだったのです。
(ひょっとしたら、先生もこの事を言いたかったのかもしれない)と思いましたがその事に気が付いたのは大分後になってからでした。

夢占いや夢診断などもあるので、夢は人間における重要な位置を占めているのかもしれません。
夢は覚醒時に体験した事を整理するために脳の中で行われる、圧縮作業のようなものだと。
とすると、夢が現実より濃いものになるのは必然かもしれない。
もしかしたら「夢を覚えていれば、人生に三分の一以上になるのではないだろうか…」
最近そう感じ始めて、私の夢日記は6冊目に入りました。

先生は当時で50歳を少し過ぎた頃だったので、今ご存命かどうかは存じ上げないのですが。
お目にかかる機会があれば「夢は現実の圧縮作業なので、人生の三分の一以上でした」と伝えたいです。

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