人生は良いことも悪いことも両方あるから成り立っているんだよ。落ち込んだら後は上に上がるだけ!
投稿者:みおん (1978年生まれ/女性/秋田県在住)
高校生の時、バスケットボール部の合宿で山梨に行ったのですが、そこで出会った名古屋から来ていた男の先輩とたまたま話をする機会があり、背が高くて私のタイプだったので、何となく気になっていました。
学年は私の1コ上で、出会った時は学ランをサラリと着こなしていました。
部活の練習中に私がミスをしてしまい、かなり落ち込んでいました。
元々私はチームの中で周りの人達の足を引っ張っている存在だと思っていて、コーチからきつく指導を受けてへこんでしまうことが度々ありました。

合宿の夕食の後に、たまたま気になっていた先輩とまたバッタリ会い、「どうしたの、なんか元気ないみたいだけど」と声をかけてもらったので、練習中にミスをしてしまったことを言うと、その先輩は、「何落ち込んでんの、人生は良いことも悪いことも両方あるから成り立っているんだよ。落ち込んだら後は上に上がるだけ!」と肩をポンっと叩いて行ってしまいました。
私肩の力がスーっと抜けて一瞬雷に打たれた気分になりましたが、先輩の言葉を聞いて、落ち込んでいるのが馬鹿馬鹿しくなりました。
私はどちらかというと、それまではいつもクヨクヨしてしまう人間だったのですが、先輩から声をかけてもらって目の前がパーっと明るく開けてきたような感じがして、それからの練習も前向きに頑張れるようになっていました。
1週間の合宿が終わる頃には、私は合宿前とは別人のようになっていました。
先輩のアドバイスがなければ私はここまで変われませんでしたし、その後の人生も前向きに過ごせなかったと思います。
合宿の最終日に、先輩のおかげで力が出ましたと先輩に伝えに行くと、「頑張ってね」と一言言ってもらい、私は先輩に連絡先を教えてもらって別れました。
先輩のことがもう好きになってしまっていた私は、その気持ちは伝えられませんでしたが、感謝の手紙を書いて送りました。
私にとって先輩と出会えたことはとてもラッキーだったと思います。
切ない思い出ですが、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。