人間、生まれて以降は死に向かって歩いていっているわけだから、ストレスなく生きなきゃ損よね
投稿者:華 (1975年生まれ/女性/岡山県在住)
思春期の子どもの育児に煮詰まっていた時の話です。
本当に気が強くて、ああいえばこう、こういえばそれは○○だから、と屁理屈ばかり。
ある時、普段からおだやかで人望も厚い姉にグチッてしまいました…。
姉はニコニコしながら一言。
「人間てね、生まれて以降は死に向かって歩いていってるわけでしょう?それならストレスなく生きて行かなきゃ、損だわよね」

え~っとビックリ。
「死に向かって」というフレーズがちょっと衝撃的で驚きましたが、姉の穏やかなほほえみの向こうに、「流れに従い、ゆとりを持って生きる」という姉の生き方が見えた気がして、ゴチャゴチャとからまった心がリセットされたのも事実です。
私はどちらかというと完璧主義で、「赤なら赤にするべきだし、それ以外はなかなかに認めがたい」という性格なため、「その時その時の流れに従ってゆったりと構えて生きる」という姿勢が本当に印象的でした。
思春期の子どもというのは「大人未満子供以上」という、とにかく扱いにくい存在だと私は思っています。
ああいえばこう言うし、こう言い返せば、それは○○だから、と屁理屈を返してきます。
姉の子どもに対して寛大な子育てとは真逆の子育てをしているという自覚はありますが、自覚があるからといってそう簡単に直せるわけでもなく…。
でも、言われてみればホント、人間というのは未来永劫生きていけるものではありません。
極端な話、じゃあまたね、とドアを開けて道に出たところで車にはねられて・・・ということだってありえない話ではないのです。
それならば、出来る限り、毎日をストレスフリーに自分らしく生きた方がいいですよね。
「考えようによっては、ストレスからスルリスルリと逃げてる生き方って、人によってはズルく見えるかもしれないんだけどね」
姉はそうとも言っていましたが、溜めこむ必要のないものを上手にかわしながら自分らしく生きるということって、本当に素晴らしいなと感銘を受けたものです。
人生にも、子育てにも、対人関係にも、すべてにおいて深く影響を与える、そんな一言でした。