起きたことは、すべていいこと、、。
投稿者:田口マサコ (1973年生まれ/女性/長崎県在住)
この言葉は、私が人生の一番暗闇を歩いていた時にふっとはいった喫茶店のマスターの奥様に言われた「プレゼント」です。
その当時私はたてつづけに、これでもかというほど様々な不幸に見舞われました。
親の死、子供の病気、自分の病気、災害、盗難、離婚。
暗闇の中のその歩みも明日には止めてしまいたい、と本気で考えた瞬間も度々ありました。
なんで私だけという思いも沢山ありましたが、原因無くして結果はなし、というし、私は今起きている物事に真正面から向き合わなければいけない時期なのだ、と自分にいいきかせながら朝が来たらできるだけの力を振り絞りどうにか明るい方をみて歩んでいけてはいました。

ある日の休日、自宅にいると子供達が戻るまではマイナスなことばかり考えてしまうので、久々に家の周りの環境を散策しようと街をぶらぶらすることにしました。
とある喫茶店に入り、マスターにコーヒーを注文しました。
よい香りが店中にたちこめて、今振り返ってもなぜだかわからないのですが、そのコーヒーの香りが涙をとめどもなく流して、止めることができなくなってしまいました。
奥から出ていらした小柄なマスターの奥様である女性が、ゆっくりと包み込むような笑顔で私のところに小さなクッキーをもってきてくれながらこうお話されました。
「ここはね、人生につかれて迷って苦しくてどうしようもない人たちが、なぜか、あつまるのよ。
おばちゃんはね、3年前に病気で死にかけたのよ笑、あっはっははっー」
と、とても豪快な笑顔で私を笑わせてくれました。
そして、こうつづけられました。
「人生には色んなことが起きるものよ。
八方塞がりになったときはきっとそこで何かとても大きなプレゼントが来る時なのよ。
そっちの方向は違うよ。あっちだよ、と。
またはね、あなたがすごく大きな成長を成し遂げるチャンスなのよ。
ゆっくりでいいからしっかり前を向いて歩みなさい。
子供達が必ずあなたを助けてくれるからね、、、、、、。
起きたことは、すべていいこと、、。
そう思えるように必ずなるから。頑張って」
それ以来、私は小さな壁、大きな壁、様々なものが前に立ちはだかったときに、必ずこの言葉をどこか胸の一番大切な場所におさめています。
そして、無理ないときにそっとだしては、また前を見て歩いていくんです。
息子がいってました。
「まま。なんで、にんげんの目は前についてると思う?
それはね、前向きに生きるようにはじめから神様が、作ってるんだよ」