生きていれば、何度でもやり直せる!

投稿者:ゆち (1980年生まれ/女性/神奈川県在住)

私が高校生の時、当時の担任の先生が言ってくれた言葉を今でもよく思い出します。
当時の私は、いわゆる優等生で、勉強ではいつも学年トップを争う成績。
放課後はチアリーディング部に所属し、汗を流して練習に明け暮れる日々でした。
早い時期から進学したい大学も決まり、
夢や希望に溢れる高校生活を過ごしていました。

ところが、高校2年の夏頃、日々の生活の中で「あれ?」と思う事が増えました。
風邪でもなくケガでもない、体の不調。
その時は、日頃の疲れかな?くらいの感覚だったので、学校を1日休んでまた次の日には登校しました。

しかし、フラつきや息切れ、ダルさ等の症状が日増しに現れるようになり、勉強にも部活にも身が入らなくなりました。
そして秋になったある日、学校に登校して授業を受け始めてすぐ、私は座席に座ったまま意識を失い、床に倒れ込みました。

次に目を開けた時には、学校の保健室のベッドの上。
そのまま病院に行き、私は難しい神経の病気を患っている事を知りました。

数日休めば、また学校に行けると思い込んでいましたが、次第に私は椅子に座るのも困難な程、体力が衰えていきました。
このまま私はどうなってしまうのか…。
急に不安になりました。

夢のための大学進学どころか、高校に通うことすら出来ない。
どうして私だけがこんな目に遭わなければならないのか、悔しくて、悲しくて、苦しい日々の始まりでした。

しばらくして、親の運転する車に乗って学校に行き、これからの事を担任の先生と話し合いました。
このままでは進学どころか、3年生に進級することも難しいという現実にぶち当たり、私はこらえていた涙が一気に溢れ、先生の前でただただ泣く事しか出来ませんでした。

その時、先生がつぶやくように言いました。
「生きていれば、何度でもやり直せる!」

何もかもが終わったと感じるような、どん底の日々を送っていた私は、この言葉にハッとさせられました。
時間はかかっても、いつか病気が治ったら、またそこからスタートできるんだ。
そう思えました。

それから数年の闘病とリハビリを経て、私は25歳の時に地元の百貨店に就職しました。

病気になる前は、いい成績を取って、いい大学に進学して、いい会社に就職する事こそが私の夢でした。
しかし、長い闘病生活の中で、何気ない毎日を過ごせる事が何より幸せなんだと気づき、高卒のままの学歴で生きていくことにしました。

再び普通の暮らしができるようになり、仕事でもプライベートでも、悩んだり迷ったり、様々な壁にぶち当たる時には、いつも先生の言葉を思い出します。

もしこれがダメでも、生きていれば、何度でもやり直せる!
こう思えば、前向きに物事に立ち向かえるのです。

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