掃除をするということは、自分の心を掃除するということなんだよ。

投稿者:さちこ (1976年生まれ/女性/東京都在住)

中学生と言えば、思春期まっただ中。
嫌いな先生のことは容赦無く無視する生徒も少なくない時代でした。
そんな時、部活の顧問の先生から言われた言葉が「掃除をするということは、自分の心を掃除するということなんだよ。」というものでした。

私が通っていた中学校は部活動が活発で、厳しい先生も大勢いらっしゃいました。
掃除にも力を入れていて、部活動ごとに掃除場所を割り振って、清掃活動をすることも多かったのです。
しかし、反抗期の中学生のことですから、掃除をさぼって帰ってしまう生徒もいました。
私は真面目な方だったので、さぼる勇気もなく、先生に言われるがままに清掃活動をしていたのです。

真面目に活動していると、適当に終わらせることが出来る人やサボることができる人を少し羨ましく感じたり、不公平さを感じることもあり、きっと嫌嫌掃除をしている様子が顔にもにじみ出ていたと思います。
そんな時、この言葉を先生から聞いたのです。

今思えば、不公平で損をしていると感じている私に、何とか報われる言葉掛けをしてやろうという先生の優しさだったのではないかと思うのですが、とても印象深く、心に残る一言です。
掃除をすることによって、学校全体が綺麗になるのはもちろんですが、掃除をしている人自身も、内側から美しくなる活動なのだと。

確かに、掃除をすれば、心は晴れやかになりますし、綺麗な環境で過ごすというのは清々しいものだと思います。
掃除というのは、ただ環境を整えるだけではなく、自分を見つめ直す貴重な時間だったのです。

大人になった今でも、掃除をしていると、先生のこの一言が思い出されます。
調べてみると、実際に掃除をするということは、自分自身の心を磨くことにつながり、開運にもなるということが分かりました。
掃除をやらされている自分は貧乏くじだと思わず、掃除をすることができてラッキーだという気持ちでやれば身の回りも心もスッキリするなんて、良い話を聞いたと今でも感謝しています。

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