人の気持ちなんてわかるはずないんだから、良いほうに考えるしかないですよ
投稿者:みやの (1991年生まれ/女性/北海道在住)
高校生のころ、わたしは学校祭の実行委員会に所属していました。
委員会のメンバーは面白い人ばかりで、先輩から後輩まで仲が良く、会議のあとに遊びに出かけることも多かったです。
委員は各クラス2人ずつ選ばれます。
わたしのクラスも、わたしと、もう1人の男子が委員を務めていました。
彼は教室でも明るく、クラスのムードメーカー的存在。
自然と話す機会も多くなり、2年生の学校祭が終わったあとから付き合うことになりました。
付き合い始めのころは毎日が楽しく、学校でも家でもバイト先でも、周りの人から「何かいいことがあったの?」と聞かれるほど浮かれていました。
ですが、みんなの人気者である彼と付き合っているうちに、だんだん彼を束縛してしまうようになったのです。
ちょっとでもメールの返信が遅くなると、彼に「もしかして浮気?」と聞いて困らせたこともありました。
彼はそんなわたしを責めずに優しく諭してくれましたが、内心疲れていたと思います。

そんなある時、委員会のメンバー何人かでカラオケに行くことになりました。
彼は家の用事で来られなかったのですが、大半のメンバーは参加していたと思います。
そのとき、隣の席に座ったのが後輩の男の子でした。
後輩もわたしと同じ時期に彼女ができ校内でも有名なラブラブカップルでしたので、これはいいアドバイスが聞けるかもしれないと思ったわたしは、最近彼を束縛してしまうことを後輩に相談しました。
すると後輩はわたしの話をじっくり耳を傾けてくれ、わたしに「彼氏のこと信用していますか?」と聞いてきたのです。
わたしはその問いにすぐ答えることができませんでした。
いつも彼を疑ってばかりで、「わたしの知らないところで他の女の子と遊んでいるんじゃないか」と疑っていたから…。
後輩は、そんなわたしに「人の気持ちなんてわかるはずないんだから、良いほうに考えるしかないですよ」とアドバイスをくれました。
いくら付き合ってるといっても、自分以外の人の気持ちを100パーセント理解することは不可能です。
それならば、いつも愛してくれる彼を信じて、良いほうに考えたほうが幸せなのだと後輩から教わりました。
それからは彼を束縛することもなく、おだやかな気持ちで付き合うことができました。
いまも恋愛だけではなく人間関係においても、行き詰ったらあのときの後輩の言葉を思い出して、前向きに考えるようにしています。