幸せになれる方法だけ考えていこう。

投稿者:しぶっちょ (1988年生まれ/女性/鳥取県在住)

結婚を機に夫の実家で同居することになった私は、夫の母親と姉との関係に悩みうつ病を患ってしまいました。
出産後は更に関係が悪化し、私達夫婦の部屋から一切出られないほどになってしまい、トイレと入浴以外引きこもりの状態が続き、義母や義姉の声が聞こえるだけで身体が震えてしまって異常な状態に益々関係は悪化していくばかりでした。

子育てをしようにも、生まれた息子を生後数週間で「うちの娘は子煩悩で、あなたより子育て出来るから。」と、取り上げたまま何かと理由を付けて息子を返そうとしません。
取り返そうにも、双極性障害で入院していた義姉と妊娠中に言い争いになった際に椅子やガラスのコップなどを投げつけられ、奇声をあげる義姉の姿が目に焼きついていて暴れて息子に手をあげるのではないかという恐怖から何も言えずにただ耐える毎日でした。
息子と接している時の義姉は穏やかで、危害を与える素振りもありませんでしたが、私の中の不安が払拭されることは全くありません。
それどころか不安は毎日蓄積されていくばかりで、主人と相談の上実家を出る決意をしました。
実家を出ることは、主人の口から家族に伝えましたが、初孫の息子を手放したくないと義母と義姉がごね、「絶対に渡さないから。」と私から息子を取り上げようと私達夫婦の部屋に乗り込む始末です。

もう耐えられないと思った私は、荷物も何も持たず息子を抱いて家を飛び出しました。
夫もそんな私の後を追って車で家を出て、息子を抱いて泣きながら歩く私の横をゆっくり徐行運転でつけて車を止めて降り、「乗って。」と私の肩をさすりながら促しました。
車に乗ってからも、これからどうしようという思いばかりがぐるぐると頭の中を回って離れません。
持っているのは少しの現金と少しの貯金、そして大切な小さな小さな息子だけ。
不遇な扱いを受けていたとはいえ、息子を巻き込んで帰る家さえ無くしてしまったことへの罪悪感にまた涙が出てきました。

無言で泣く私に、夫がまっすぐ前を向いて私に言いました。
「幸せになれる方法だけ考えていこう。お前は間違ってない、幸せになれる方法がこれしかなかった、それだけだよ。」
その言葉にまた涙が止まらなくて、少し戸惑う夫がバックミラー越しにちらちらと見る姿がちょっとおかしくて1年ぶりに少し笑うことが出来ました。

あの日から4年、私達は幸せになれる方法だけを考えて、そして今幸せに暮らしています。

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