合わないから合うんだよね
投稿者:mmmax (1969年生まれ/男性/青森県在住)
これは私の妻の言葉です。
私は45歳、妻は39歳、結婚12年になります。
婚活パーティーで知り合ったので、それまでは二人の接点はなく、また交際してまもなく妻が妊娠したので、知り合って半年ほどで結婚という流れになりました。
正直お互いよく知らないうちに結婚してしまったのでした。
結婚前は同棲などもしておらず、結婚後に共同生活が始まりました。
寝起きを共にしていると、お互いにソリの合わないところも目立ってきます。
寝る時間も起きる時間も違うし、食べ物の好みも違います。
キッチンで一緒に料理することがあるのですが、同時に鍋を取り出そうとして手と手がぶつかったり、食事中も同時に醤油さしを取ろうとして醤油をこぼしてしまったり。

また、友人付き合いも多く、よく飲みに出かけたりする私に対し、妻は内向的でひきこもりがちだったり、性格的にも正反対なのです。
当初はこれで結婚生活をうまくやって行けるのかなあとかなり不安になったものでした。
大きなケンカはありませんが、お互い口を利かないような小さな争いはしょっちゅうでした。
それから、子供が産まれ生活リズムも子供中心に回るようになり、夫婦の共同作業も増えました。
子供が2歳を過ぎた頃だったでしょうか。
二人で荷物を運ぶ作業をしているときに、またお互いの体がゴツンとぶつかりました。
「俺たちこんなに息が合わないのによく今まで夫婦でやってこれたよなあ。二人で野球やっても、絶対ダブルプレーとかできないよね。」
と私が笑いかけると妻が言いました。
「合わないから合うんだよね。」
不思議と私の心に残りました。
息が合わない、リズムが合わない、変に合わせようとしない、だから逆に気持ちや思いは一致している、夫婦として充分うまくいってる、そんな意味あいだと合点しました。
それ以来、夫婦の会話のなかにときどきこの一言が出てくるようになりました。
「カレーにお酢?おいしくなさそう!」
「合わないから合うんだよ。」
今では変に応用して使っています。