夫婦というのはお互いを思いやる心、無償の愛だよ。
投稿者:あさめい (1983年生まれ/女性/愛知県在住)
私が当時お付き合いをし結婚しようと思っていた彼との関係に悩んでいた時のことです。
彼の家とと私の家には格差があること、すべて彼(彼の家)の指示に従わなければならないこと、そのほかいろいろなことで悩んでいました。
本当にこの人と結婚して私は幸せになれるのだろうか、私は彼を幸せにできるのだろうか。
彼はいざという時に私のことを守ってくれるだろうか。
今まで何度も私のことを守ってはくれず、心を置き去りにされてしまってきたけれど本当に大丈夫なのだろうか。
そんな彼を私は責めてしまって追いつめてしまっている、こんな状態で私を彼は愛し続けてくれるだろうか。
でも、彼のことが大好きだからすべてのことを私一人が我慢すれば彼と結婚することができるのだ。
それでも、それは本当に幸せになると言えるのだろうか。

悩みに悩んでいたあるとき、一つ年下の弟が「夫婦というのはお互いを思いやる心、無償の愛だよ。」とアドバイスをしてくれました。
弟は心の底から愛した女性と結婚しました。
そんな弟だからこそ、夫婦の愛とはどういうものか私に教えてくれたのだと思います。
弟がそれまで私に優しい言葉やアドバイスをしてくれることはありませんでした。
姉の私に対して、何か意見することは気が引けたのでしょうか。
子どものときならば色々言い合えたけれど成長するにつれてそれぞれの生活がメインとなり、お互いの話を深くすることもありませんでした。
だからこそ、悩んで精神的にまいっている私を見てかけてくれたあの言葉が深く深く心に突き刺さりました。
私は本当に彼のことを大切に思っているのだろうか。
この先、結婚して彼のことを一生大切に思い合うことができるだろうか。
我慢をして結婚することは間違っているのではないだろうか。
私がしようとする結婚は彼のことが好きだからの我慢であって、「無償の愛」なんてどこにもないのではないだろうか。
「無償の愛」とは一体何だろうと考え、結果として私は彼との結婚はやめました。
やめることは本当に大変でした。
そして彼への気持ちを断ち切ることが本当に本当に辛かったのです。
それでも、新たな生活を初めて今まで見てきたものと違う世界が見えるようになり、徐々に彼への気持ちを消していくことができました。
その後、出会った男性と私は結婚し子供を授かり、今、現在があります。
主人と出会って本当の「無償の愛」を知りました。
そして子供を授かり、育てていくことでさらに深い愛と無償の愛を感じています。
あのとき弟は「結婚した方がいいよ」とも「結婚はやめた方がいいよ」とも言いませんでしたが、あの言葉を私にかけることによって、私が本当にどうすべきか考えさせて教えてくれたように感じます。
弟に感謝し、「夫婦というのはお互いを思いやる心、無償の愛だよ」という言葉を、いつの日か子供たちに教えたいと思います。