半分の生活をすればいいんだから。

投稿者:章さん (1972年生まれ/女性/宮崎県在住)

私は以前、新規オープンのディスカウントショップで働いていました。
ホームセンターを買い取って新しくオープンしたお店でした。
そこでホームセンターの頃から働いているとても仕事の出来る42歳の女性と出会いました。
いつもきびきびと動いて、掃除などの人の嫌がる事でも率先してやるような素敵な方でした。

私とは10歳位歳が離れていたのですが、とても話しやすい方でプライベートな事も話すほど仲良くして頂きました。
若い時に結婚して10年位で離婚して女手一つで3人の男の子を育てている方でした。
長男は既に就職していましたが、次男が専門学校に入学したばかりで三男が中学2年生でした。

ホームセンターで働いている時は社員だったそうで給料も良くてボーナスもあったそうです。
ディスカウントショップになってからは、続けて働けるようにはなったもののパート社員でした。
給料は以前の半分になったそうです。
もちろんボーナスもありません。

ある日、その方が中学生の息子さんと食事をしている時に何気なく「お母さん給料が半分になっちゃった。」と言ったそうです。
するとそれを聞いた息子さんは「いいじゃん、半分の生活をすればいいんだから。」と言ったそうなのです。

私はその言葉を聞いた時、思わず涙が出ました。
心が震えるほど感動したのです。
中学生がこんな事を言うなんてと自分が恥ずかしくなりました。
当時私は体調を崩した後でもあったので自ら望んでパート勤務をしていましたが、にも関わらず「こんなに働いているのに給料が安い…」と不満を抱えていたからです。

目から鱗とはこの事です。
そうか半分の生活をすればいいのかと妙に納得できたのです。

あれから何年も経ちますが、彼の言葉はずっと私の心の中で生き続けています。
不平や不満が出そうになるとその言葉を思い出しては自分を見つめ直すようにしています。

半分の生活。

いい言葉だと思います。
私を変えてくれた大切な思い出の言葉です。

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