はじめは誰でも初心者だった

投稿者:晴雄 (1993年生まれ/男性/奈良県在住)

僕の高校時代のバドミントン部の顧問の先生が、ミーティングのときによく生徒に言っていた言葉です。
都道府県レベルの大会で上位に進出するようなチームメイトの先輩も、バドミントンをはじめた頃はラケットにかすりもしなかった時期があった。初心者だった頃が必ずあったのだとよく言っていました。

顧問の先生が言いたかったのはこういうことだと思います。
すなわち、チーム内でトップの選手を見て「あの先輩はすごいなあ、私達とは違うよなあ」と諦めたりしないこと。
あの人は最初からうまかったわけじゃない。
ずっと勝ち続けてきたわけじゃない。
今でこそ強いあの先輩は、初心者だった頃を経て、継続してバドミントンに取り組み、その結果強くなったのである。と。

だから、あなたも最初から限界を設けたりせずに、上のレベルを目指して日々努力するようにと言われていました。
僕はその言葉を聞いて「よし、自分も頑張ろう!あの先輩を超えてみせよう!」と奮起できたのでした。

また、僕の高校のバドミントン部は都道府県上位レベルから全くの初心者まで、レベル的には上から下まで様々なプレーヤーがいるチームでした。
ごく普通の公立高校の部活動だったので、バドミントンに対する熱意というかモチベーションも様々です。

そんな中で「高校のバドミントン部」として、1つのチームにまとめてくれたのも、やっぱりこの言葉でした。強いあの先輩を特別扱いしない。
校内ランキング1位の人が、全くの初心者をすすんで指導する。
そんな場面も見られました。

この「誰でも初心者だった」という言葉は、どの分野でも同じことが当てはまります。
だからこそ最初から大きな夢や目標を諦めたりせず、「自分にもできる!」と自分に言い聞かせてくれる言葉です。

別次元のレベルの人を見て「あの人はもともと強かったから…」と特別扱いせず、正当に努力を評価し、そしてそこに至った過程に敬意を払う。
そんなことを教えてくれた一言でした。

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