何もディフェンスで1番になれって言ってるんじゃない、お前にはオフェンスがあるだろう。

投稿者:pon (1994年生まれ/女性/東京都在住)

この1言は、私が高校時代に所属していたバスケットボール部で顧問の先生から言われた1言です。
今でもこの言葉は印象に残っていて、当時はとても助けられました。

わたしは小学校時代からバスケットボールを習っていて、当たり前のように中学、高校とバスケットボール部に入りました。
小さいころから背が高く、運動神経もそこそこだった私は、小学生のころから試合に出るいわゆるレギュラーでした。
中学では自分たちの代では区大会で1度も負けることなく、都大会でも優秀な成績を残しました。
順風満帆だった私のバスケット人生。
高校ではそこまで真面目にバスケットボールをしなくてもいいかな、という思いから、そこまで強くない公立校を選びました。

高校入学時からバスケ部の見学をしてみると、案の定そこまでうまいプレーヤーはおらず、1年生のころからスタートで試合に使ってもらえるようになりました。
練習はそこそこにやっても試合に出られるし、なんだか中学までのやる気もそこまで出なかったので、熱意のないままプレーをしていました。
そう言った状態でも、自分たちの代のプレーヤーを中心にいいメンバーが集まるようになり、徐々に試合で結果が出せるようになってきました。
「やっと楽しくバスケ出来そうだな。勝ちたいな。」
そういうふうに思い始めた2年の夏。
私は1年間ずっとスタートで出続けたのにも関わらず、ある瞬間から試合に全く使われなくなります。

ちゃんときっかけがあったわけではありません。
けれどもコーチのこの一言からチームの体制が変わったのです。
「俺はディフェンスを頑張るやつを使う。」
私は当時ディフェンスが苦手で、どうもディフェンスの練習には熱が入らないでいました。

「ああ、もう一生試合には出られないのかな。」
そう思うくらい、出場時間が短くなりました。
バスケットボールが楽しくない、そう思っていました。
そんなとき、コーチから言われたのがこの言葉です。
「何もディフェンスで1番になれって言ってるんじゃない、お前にはオフェンスがあるだろう。ただディフェンスは人並みレベルまで頑張れって言ってるんだ。」

わたしは、コーチがまだ私を見捨てていなかったことに安心したのと同時に、今まで練習の手を抜いていたのが全てばれていたことに気づきました。
チームにとって、ディフェンスは勢いを与えるものです。
私は気持ちが足りていなかったことに深く反省し、それから誰よりも声を出して練習に取り組むことにしました。

コーチの言葉がきっかけで、私は泥臭いプレーもいとわないところが良さだと評価され、スタートになり、チーム史上最高の結果を残すことができました。
自分一人では腐りそうだったあの時に、自分を奮い立たせてくれたコーチの言葉に非常に感謝しています。

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