うまくいっている会社というのは一人一人の小さな思いやりで出来ている

投稿者:あいあいおさるさん (1973年生まれ/女性/秋田県在住)

私がハサミなどの、みんなが使う文房具を元に戻さずに自分の机に置きっぱなしにしていたのを見た、上司が言った一言です。

「たとえみんなが使うものでも、必ず元に戻すようにね。
なぜなら、このハサミを探すための少しの時間が1年で見たら、もしかしたら1.2時間になるかもしれない。
一人一人のその時間を仕事で使う事が出来れば、会社の経営が上向きになって、あなたの給料も上がるかもしれないでしょ?
これは強要とかでは無くて、ただの小さな思いやりなんだよ。
この思いやりを会社の人、一人一人が全員やったら、会社が良い方向に向くと思わないかい?
だから、うまくいっている会社というのは一人一人の小さな思いやりで出来ているんだよ。
まぁでも、こんな話ししてもわかってくれ人はあんまりいないんだけどね。」

ニコやかに嬉しそうに話してくれて、今まで務めたどんな職場のどんな上司の意見よりも、心が温まって説得力のある素敵な意見だと実感したお話でした。

それからと言うもの、私はどこの会社に行ってもこの上司の話してくれた言葉を思い出しては、借りたものをは必ず元の場所に返して、使った人がどこに置いたか、元の場所に戻ってくれば必ずわかる場所に置くように心がけるようになりました。

私自身ルーズで自分勝手な所があったので、借りたものでも後で返せばいいだろうとタカをくくっていた部分がありました。
しかし、その上司の意見を聞いて、確かにさっきまで使っていたみんなのモノがなくなった時に、私自身も探す経験をしていて、それに時間を取られてイライラした事もあった事を思い出しました。
尚且つそれを「自分勝手」「わがまま」「人の事考えない」とか批判的な態度ではなくて、「小さな思いやり」と表現した事に感動を覚えました。

今の世の中、自分の思うように行動する人は、モンスター何々とか言われるのに、その上司はそういう人にもこんな小さな思いやりについて、今まで一生懸命話してきたんだと思ったら、まだまだこんな人が居てくれる世の中が何となく嬉しくなりました。

ひねくれた人が聞いたら「どうせ会社の利益の事しか言ってないじゃん。」と思うかもしれませんが、上司の口調でこの話を聞けば暖かさがとても伝わったと思います。

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