あなたのような仕事ができるようになりたいから、同じ業種で転職を決めました。あなたは私の憧れの人です。

投稿者:まい (1984年生まれ/女性/鹿児島県在住)

この言葉を言ってくれたのは、会社の後輩の子でした。
その子は入社してから何かとメンタルが弱く(ただ、自分の譲れないところもあり頑固でもある)、周りの同僚も多少手を焼いているところがありました。
私は最初、その子の教育係を任され、彼女のメンタルを強くし、仕事とはこういうものだということを根気強く教えていきました。
次第に彼女は強くなり、周りの同僚の立場を考えた発言ができたり、周りにポジティブな影響を与える発言ができたりとよい方向に変わって行きました。

彼女が入社して2年たったころ、私はチームリーダーとなり、今までとは違った立場での発言をしなければならないこともあり、彼女も仕事がだんだんとこなせるようになったこともあって、ぶつかることも出てきました。
そして、会社のシステムのこともあり(契約社員だったため、彼女は正社員になりたかった)彼女は転職を考え始めました。
私にも相談をしてきたため、『あなたの人生だから止めないけど、まずは3年働いて、この会社で吸収できることをできる限り吸収して辞めなさい』とアドバイスをしました。

その後しばらくは今まで通り働いていたのですが、彼女が入社して丸3年を迎える少し前、本格的に転職活動をすることを伝えられました。
私としては、ここまで育てた後輩が転職してしまう、この職場からいなくなってしまうことが残念ではあったのですが、しっかりと育ってくれた彼女が考えたことなので応援をすることにし、転職活動の進み具合もその都度聞いていました。

それからしばらくし、同じ業界、同じ業種での転職が決まり、上司にも報告をしました。
上司はライバル会社に行く彼女のことをかなり攻めました。
会社として残念だとも言っていました。
ただ私としては、彼女が決めたことなので、応援したいという気持ちだけでした。

上司は、ライバル会社に行く彼女の送別会はできないとの一点張りだった為、内輪でひっそりと送別会をしました。
その帰り道、後輩に言われた言葉がこの言葉です。
『あなたに育ててもらって、あなたのような仕事ができるようになりたいから、同じ業種で転職を決めました。あなたは私の憧れの人です。』
私はそんなことを言ってもらえるとは思っていなかったので、何とも言えない、悲しいけど嬉しい気持ちになりました。

転職をした今でも、その彼女とは仕事の相談を受ける関係を保っています。

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