心は常に熱く、クールに振る舞うのは頭だけでいい

投稿者:ten (1979年生まれ/男性/埼玉県在住)

まだ私は仕事に対しての理想的な姿勢を理解していなかったというしかありません。
仕事とは会社に出社して決められたことを進めて上司から言われたことをこなす、こんな感じでいいんだろうと思っていたのです。
ただ、私の仕事は営業職でした。
そんな生温い仕事の仕方では成績も上がるわけはありませんし、頑張っているつもりになったところで結果は同じでした。

初めての営業職だった私は、上司との接し方にもギクシャクして何となく所属部内では浮いたような存在でした。
そんな日々を過ごしていたところ、ある日直属の上司から呼び出しを受けたのです。

「お前さ、仕事してるつもりなんだろうけど、それじゃ何も進まないぞ。
頑張ってるのは分かってるし俺もそれはちゃんと見てるつもりだけど、言っちゃ悪いが、お前の頑張りはウソっぽいんだよ。
心からの本気を出さないと結果は出ない。
心は常に熱く、クールに振る舞うのは頭だけでいいんだよ。」

私にはなかなか自分の悪いところを認めようとしない悪癖があったのですが、上司からのその言葉には説得力がありました。
何故なら、自分なりに薄々気付いていたことだったからです。

それ以来の私の仕事に対する姿勢は変わりました。
まず「心は熱く」です。
周りの視線や私に対する見方を気にしすぎていたことを本気で反省し、ドブの水を飲むつもりで、やれる事は全てやるつもりで毎日を仕事漬けにしたのです。
ただ、そうなると目の前の仕事しかできなくなるので、「頭はクールに」を思い出して、常に冷静に物事を判断し、最善の方法と思った事がホントに最善の方法かを自問自答するように心がけました。
とても簡単に言うなら、思いついた事や、やるべき事に対して「めんどくさい」という意識を全て捨てたのです。

不思議なことにそんな姿勢で仕事をするようになってから、営業成績は随分と上がりました。
何となくですが、その一生懸命な姿勢が顧客にも伝わっていると思うのです。
気持ちが相手に伝わるなんてことを思った事がなかったので、自分の変化に気付いた時は意外な心境でしたが、今では営業職には絶対的に必要な要素だと思います。

後日、私を変えてくれた上司と飲みに行ったときに聞いたのですが、私を呼び出した理由は「これ言って理解しないなら、もう見放そう」という最後の手段だったそうです。
私が馬鹿じゃないことを信じて言ってみたら、驚くほど印象が変わったと喜んでくれていました。

未だにあの言葉は大事な言葉として心に留めていますし、仕事ではなくても大事にしています。
「心は熱く、頭はクールに」

error: