仕事のために仕事をしているのではなく、自分の人生のために仕事をするのではないですか?

投稿者:くまもん (1973年生まれ/男性/静岡県在住)

自分が入社して10年目に入ってきた新人のN君の一言でした。
その頃、仕事が色々と任されるようになり新人N君の教育を任されるようになりました。
そんなN君は大学卒業であり、自分が院卒であったためちょうど一回り違いました。
入ったばかりのN君は学生気分が抜けきっておらず、嫌なことがあれば嫌な顔をし文句までは言いませんでしたが、まだ学生だという感じが残っておりました。
しかし、そんなN君も数ヶ月の月日を経て徐々に社会人らしく成長していきました。

そんなある日、N君は私に「Kさんは何で今の仕事してるのですか?」と質問をしてきました。
私はありきたりになりますが、「今やっている仕事が好きだから。自分の設計した物が世の中に出回った際に嬉しいからじゃないかな。」と答えました。
するとN君は顔を赤らめ、「それは違うと思います!仕事のために仕事をしているのではなく、自分の人生のために仕事をするのではないですか?」と。
その時は「まあね。でも今の仕事がなきゃ、人生もなにもなくなるよ。」と言いましたが、数年が経ちN君が言った言葉「仕事のためにじゃなく、人生のためだ」を十分に実感してます。

この数年で自分も妻子を養ったり、老後の両親の面倒を見るなど、仕事がなければ十分に家族を養うことはできないからです。
それから以前までは仕事、仕事と言って夜遅くまで毎日働いておりましたが、今では管理職となったこともあり、仕事だけの人生ではなく”定時を目標”にするため就業時間を効率よく使うようにしております。
そのことで仕事を量より質として、仕事に対しても有効的であることに気がつきました。

定時で退社できることで妻との会話や子供の面倒はもちろんですが、自分の時間を作ることも可能となりました。
今では夜の短い時間になりますが妻と飲みに出歩いたりもできております。

あの時のN君はまだ新人であったのにも関わらず、私へ言った一言は忘れられない一言となりました。
今N君は別の事業所に配属となり別々の仕事をしておりますが、逆に忙しい日々を過ごしております。
たまに「なんのために仕事してるの?」なんて逆に言ってやったりもして笑い話になったりしてます。

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