やらないことは後悔であって失敗することは経験なんだ
投稿者:たまちゃん (1987年生まれ/女性/長野県在住)
私が24歳の時、一軒の居酒屋の店長を任されました。
オーナーは二店舗目を出すからここのお店は任せたと言って私に全ての権限を与えてくれたのです。
最初はこんな私に店長なんて出来るのかとても不安だったのですが、周りやお客様の協力があり何とかお店を維持することが出来ていました。
女店長が頑張っているという噂も広がり、少しずつ常連客が増えていったので私もやりがいを持ちながら楽しく仕事をしていました。
店長をやり始めて2年が経ちました。
私も仕事に大分慣れてきて何か変化が欲しいなと思っている時でした。
オーナーから自分の店をやってみようという考えはないのかと聞かれ、それまで何となくこれが自分のお店だったらと思ったことが何回もあったので将来はやってみたいという話をしました。
するとオーナーは、もしやる気があるのならこのお店をやってみないかと言ってきたのです。
突然のことだったので少し考える時間をもらいました。

親に相談するにはまだ早いと思い、まずは身近な兄に相談しました。
兄は熱心に相談に乗ってくれて私の気持ちを聞きながら決意を固めさせようとしていました。
その時に兄から言われた一言が「やらないことは後悔であって失敗することは経験なんだ」です。
経験するなら家庭がない今であって一歩踏み出す勇気さえあればやる気があれば何とかやっていけるのではないかと言われました。
その一言で私の背中は押され勇気が出ました。
そこからはトントン拍子で親に報告して、オーナーに私の決意を伝えてからは私の気持ちが変わらない前に譲り渡しの日時を決め、その日までにやらなければならないことを準備し始めました。
忙しい毎日が始まりました。
資金のやりくりはどうするのかとかその他もろもろの手続きや業者の見直し、メニュー構成やアルバイトの補充なんかをしながらとても忙しくて大変でしたが活き活きと充実している毎日でした。
もしあの時兄の一言がなければ悩んだ末に勇気が出せず、やめていたかもしれません。
私の性格を知ったうえで私の背中を押してくれた兄には今すごく感謝しています。
周りの協力がなければ今の私はありません。
あれから5年現状維持を続けながら今でもお店は続けています。
毎日笑顔でいられてすごく楽しいです。