売り上げのためだけにむしゃらにやっていたら、お客さんはもう来なくなるかもしれないよ

投稿者:家電王子 (1990年生まれ/男性/大阪府在住)

家電量販店に入社をして2年目を迎えていました。
何もわからず入社して1年間お客様や各メーカー様と仕事を通じて接客スキルを学び、商品知識をつけて確実に成長をしていました。
しかし、2年目になると会社の中でもノルマというものを意識した仕事を行う立場になります。

ノルマを与えられるということは、その会社にとって重要な予算を与えてもらっていること。
達成して会社を支え自分の生活を続けていくことという意味でした。
しかし、当時の私はノルマに対しての意識が低い状態で仕事をしていました。
ノルマを達して周りから評価をしてもらって誰よりも早く出世したいという気持ちだけだったのです。
つまり、ノルマは会社に評価をしてもらうために与えられている数字としか思っていませんでした。

そんな2年目は、とにかく売りまくりました。
先輩たちを気にせずとにかくお客様に自分から声をかけて、メーカーさんがいても押しのけて強引に接客に割り込んでなんとか自分の成績につなげようとがむしゃらに仕事をしていました。
モチベーションは高く、夢に向かっている自分の将来ビジョンに酔いしれていたのです。

そんな時、私の接客スタイルと考え方が暴走していると感じたのか、初対面のメーカー応援の方から呼び出されました。
「どういう気持ちで仕事をしているのかわからないけど、私たち接客業はお客様あっての仕事。
ただ売り上げのためだけにむしゃらにやっていたら今はいいけど、その後お客さんはもう来なくなるかもしれないよ。
プロとアマチュアの差を知っているか?その道1本で飯を食っているということやで。
もう少しお客さんが今後も来てくれるスタイルを意識して行動したらもっと良くなるから気持ちを入れ替えた方が自分のためやで。」

今まで数字だけを追い求めていた私は、初めてお客様のおかげでメシを食っているという自分の立場を知ることができました。
そして、お客様を第一に考えて日々、成長をすること。
それが本来しなければいけない営業マンの姿だと考えさせられたのです。

一皮むけた私は、接客スタイルをお客様本位に改め、その後は数字に執着しなくても実績が残せるようになりました。
考えが浅い、社会人経験の乏しい私に喝を入れてくださった方にすごく感謝です。

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