苦手な人にほどぶつかっていけ
投稿者:ひゅむ (1987年生まれ/女性/千葉県在住)
10年前になります。
私が新入社員だった20歳の時のお話です。
ホテルに就職した私は、同期とは皆、別々の部署で働き始めました。
新入社員ということもあり、最初は朝から晩まで一生懸命がむしゃらに働いていたのですが、同じ部署の先輩にとても怖い先輩がいて、毎日ビクビクしながら出勤していました。
やはり苦手だなと思う人とは距離を置きたいな、とか、なるべく近づかないようにしようと思ってしまいました。
そんな時、他の部署で働いている同期の子と話をする機会があり、色々な仕事の話をしました。
その時に言われた言葉が「苦手な人にほどぶつかって行け」でした。

私の心にじわじわと響き渡りました。
私は子供の考えだったな、と反省しました。
苦手だと思う人と距離を置いてしまったら、その人とはどんどん距離が離れる一方です。
その人のいいところもわからないまま、終わってしまいます。
それではなんの成長にもならない事に気付きました。
私はその日から、その先輩に何でも聞くようになりました。
その先輩を頼ることにしたのです。
すると、私に対して少しづつですが、対応が変わっていきました。
笑ってくれるようになったのです。
そして、その先輩はとても教えることが上手で、いつもわかりやすく教えてくれることにも気付きました。
それからは仕事ももっともっと楽しくなり、その先輩とも仲良くなり、冗談を言い合える仲になれたことがとても嬉しかったのを今でも覚えています。
今でも年賀状のやりとりをする仲です。
自分の考えを変えるだけで、こんなにも人間関係が良くなるなんて思ってもいなかった20歳の頃でしたが、今では相手に変わって欲しいと思うのではなく、自分の考えを変えるよう、心がけています。
なかなか難しい時はありますが、同期が教えてくれた、苦手な人にほどぶつかっていけ。をこれからも忘れずに、人間としても一人の女性としても大きく成長していけたらと日々思っています。
同期の子に感謝です。